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ソフトフォーカスの花

​散文

  いまの自分ってさ、

     過去でできてんだよ。

乾燥した野花のクローズアップ

そういえば、今度沖縄に行くのだけれど、とっても昔に石垣島の子と付き合っていたことがある。〝沖縄〟という地名を聞くだけでいつも想い出す。

いつかの夏、僕の雇い主だった人が主催した渋谷での音楽イベントの打ち上げの時、共にローディーをやっていたあの子とよく目が合うなぁって思ってた。しばらく過ごしていくうちに好きですって言ってもらえて。

最後に会ったのは僕が初めて沖縄に行った時。

真夏の太陽の下。ハグして別れた。

AGFAのカメラで撮ったようなザラザラした淡い色の想い出。

涙で前が見えない。

涙なんか出ないくせに。

心では止め処ない涙が流れているのに

なぜか飄々と歩いている。

平気なフリして歩いて、過ごしている。

ずっと、ずっと、そうやって生きている。

いつまでも。いつまでも。ふわふわと。

更新日:9月4日

カーテンの隙間から差し込む薄明かり。

夜が明けるのが早くなった春。

心の薄氷にそっと指をつけてを作る。

罅を作るだけのはずが、いつも懲りずに強く押してしまう。

そこにあいてしまった穴を見て、僕は何をしているのだろうと、はっとする。

しかし深夜から明朝にかけてまた穴は埋まっていく。

氷解せずにまた薄く凍り埋まっていくのだ。


そして翌朝、僕はまた懲りずに指で穴を開けてしまう。

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