top of page
ソフトフォーカスの花

​散文

  いまの自分ってさ、

     過去でできてんだよ。

乾燥した野花のクローズアップ

星を探しに海岸に来ると

ポツンと手持ち花火をしている人がいた。


じっとりとした風が僕と君のあいだを擦り抜ける。


防波堤に擦り寄る波の音。

ときおり通り過ぎる微かな車の音。


星は見えなかった。

目の前の島が煙を吹くばかりだった。


小さな静寂。輝くコンビニ。


君と手を携え車に乗り込むと

右に赤銅色の大きな月を見た。


走る車の中、

僕たちは明日の別れを口にしないように

ヨーグルト味の四角いパックを飲み交わした。


更新日:9月4日

大切な人に教えてもらった曲。『差し色』。

ファッションだけでなく、写真でも差し色を使うことがある。

きっと香水を使うことも差し色の一つだと思う。

差し色とは、主役ではないけれど、その主役の一部として

存在することができるとても大切な表現方法。

だから僕は、どんなときでも大切な人の差し色で在りたい。

更新日:9月4日

散歩していたら見つけた花。三又の花だと教えてもらった。顔を近づけると香る甘酸っぱい匂い。沈丁花の香りを少し優しくしたような、そんな香り。儚げで自分を全然主張していない立ち姿。

bottom of page